ロータリーのストーリーを生き生きと伝えるために

ロータリーのストーリーを生き生きと伝えるために

 

入会や支援への関心を生み出し、現会員の活動意欲を高めるため、ロータリーは2011年、公共イメージと認知度の向上を目指す本格的な取り組みをはじめました。その一環として、「ロータリー」というブランドを明確に定義する試みが行われ、ロータリーのエッセンス(本質)が次のようなものであることが確認されました。

ロータリーとは、さまざまな国や文化、職業のリーダーのネットワークであり、世界や地域社会の問題に取り組むために交流を通じてアイデアを広げ、世界中の地域社会に変化をもたらすために行動する組織である。

以来、このエッセンスを念頭に広報やメッセージ発信に力を入れてきたおかげで、世界におけるロータリーへの認知度は、2012年の60%から2015年の75%にまで高まりました。

しかし、最近の調査で、ロータリーがどんな団体で、どんな活動をしているのか、他団体とどう違うのかを理解している人が未だに少ないという現状が明らかになりました。地元クラブの活動はおろか、世界的なポリオ撲滅活動さえも一般にはあまり認知されておらず、実際、回答者の60%近くが地元にロータリークラブがあることを知りませんでした。

ロータリーへの理解をさらに深め、強いブランドを築くという課題が浮き彫りになった今、ロータリーは、次のステップとして新しい公共イメージキャンペーン「世界を変える行動人」を立ち上げました(「行動人」の読みは「こうどうじん」)。このキャンペーンは、全世界でロータリーのストーリーを生き生きと伝え、認知と理解を高めることを狙いとしています。

「世界を変える行動人」キャンペーンは、上記のロータリーのエッセンスに加え、以下のような価値観を表しています。

ロータリーで私たちは…

  • 生涯にわたる友情を育んでいます(親睦
  • 約束を守り抜きます(高潔性)
  • 多様な考え方を取り入れます(多様性)
  • リーダーシップと職業の専門知識を生かして 地域社会の問題に取り組んでいます(奉仕とリーダーシップ)

また、一貫したイメージを生み出すために、以下の「ボイス」(表現のトーン)を使います。

  • 賢明さ(Smart) : ロータリーには、洞察力と見識に富む人びとが集まっています。
  • 思いやり(Compassionate) : ロータリーは、思いやりと理解の心をもって地域社会のために活動しています。
  • 粘り強さ(Persevering) : ロータリーは、信念と不屈の精神で、問題の長期的な解決に努めています。
  • 行動を促す力(Inspiring) : ロータリーは、人びとに行動を促し、希望をもたらし、熱意と情熱を分かちあいます。

ロータリーでは、ロータリアン一人ひとりがブランド推進者です。世界を変える行動人としてのロータリアンの姿を、はっきりと、一貫したイメージで魅力的に伝えるために、ブランドリソースセンターにある「世界を変える行動人」キャンペーン用素材(印刷広告、インターネット広告、屋外広告、ビデオ)と広報資料をご活用ください。大切なのは、できるだけ多くのクラブや地区がこれらの広告・資料を活用することです。

ロータリーのストーリーは今も昔も変わりません。ロータリーの未来を決定づける上で重要なのは、それを多くの人びとに、しかも一貫した方法で伝えていくこと。ロータリーのイメージに統一感をもたせ、心に訴えかけるボイスを用いることによって、世界で高い評価を受けている組織としてのロータリーを、次世代に引き継いでいくことができるでしょう。